高齢者の腰痛のある方は、主に冷えと体力低下を改善する「八味地黄丸」がよく使われます。八味地黄丸は服用してから2週間目よりも8週間目のほうが3〜5倍有効だという報告もあります。
腰痛、下肢のつっぱり感、しびれ感などのある腰部脊柱 管狭窄症の患者さんに八味地黄丸を使ったところ、著名改善と改善を合わせると、約8割に効果があった。
漢方では、心も含めた全身のバランスを整え、本来、私たちが持っている「自然治癒力」を高めて治していきます。
漢方では、痛みを起こす要素に、「冷え」「むくみ」「血流障害」「体力低下」「ストレス」「炎症(熱)」の6つがあると考えます。 これらはお互いに関連していて、特に「冷えるとむくみが強くなる」「冷えると血流が悪くなる」など、密接な関係にあります。また、体力低があるとそれ意外の要素が改善しにくくなります。 このように6つの要素のいくつかが重なり合うと痛みが慢性化します。
特に腰痛や関節痛では、漢方治療を受ける前に西洋医学の診断を受けて、手術などの治療の必要がないことや困難なことを確認する事が大切です。
慢性的な痛みの治療に漢方が期待できるのは、『いろいろな検査を受けても痛みの原因が分からない』『病気そのものは治ったのに痛みが続く』『体力に不安がある』『天候や季節で痛みが変化する』などの場合です。
一般に効果が高いとされる漢方薬では、患者さんによっては効果があらわれないこともあります。その場合には別の要素に働きかける漢方薬に変更するなど、試行錯誤を繰り返しながら少しずつ改善を促していきます。一度ではあきらめずに、治療に取り組みましょう。
高齢者の腰痛のある方は、主に冷えと体力低下を改善する「八味地黄丸」がよく使われます。八味地黄丸は服用してから2週間目よりも8週間目のほうが3〜5倍有効だという報告もあります。
腰痛、下肢のつっぱり感、しびれ感などのある腰部脊柱 管狭窄症の患者さんに八味地黄丸を使ったところ、著名改善と改善を合わせると、約8割に効果があった。
腰痛に加えて神経に沿うように脚も痛む神経痛の場合、主に冷えとむくみを改善する桂枝加苓朮附湯がよく使われます。入浴で体が温まり、血流が良くなって、筋肉の緊張がぼぐれると痛みが和らぐ患者さんに向いています。