"痛みを抑える"治療は、最近まではあまり重用視されませんでした。
しかし、精神面にも日常生活にも悪影響を及ぼす長引く痛み(慢性疼痛)は「早めにとる」が近年の治療のスタンダートになりつつあります。
進化する西洋薬でも痛みが十分に抑えられない場合は、意外ですが漢方薬を併用することをおすすめします。
慢性の痛みについて調査を行うと、約13.4%の人が「慢性の痛みがある」と答え、腰・肩・脚などの痛みが大半を占めました。また「痛みのために仕事や学校、家事を休んだ事がある」と答えた人は34.5%に上り、痛みが日常生活に悪影響を及ぼしている事がわかります。
これまで腰や膝が痛くなったら「安静第一」と考えられてきました。しかし、最近は明らかな原因となる病気がない場合は予防・治療共に世界中で「安静は2日以内!」とされています。適度な運動を続けながら、早期に、かつ短期に痛みを抑える治療を行い、「慢性化させない」ことが生活の質の向上につながると考えられています。
体中には神経が張り巡らされていて、末梢神経には"痛み"を感じるセンサー(侵害受容器)があります。